議会答弁を聞きながら、こんなにプライドの高い市長が、なぜ、謝罪に徹するのかと、情けなくなった。
議会が始まる前、私は、これほど、マスコミはじめ、世間が注目したら、彼の性格だから「やっぱり退職金を返上します」というのではないか、という淡い期待を抱いていた。
でも、恐ろしいくらい、シナリオを外すことはなかった。
世間に頭を下げて、時に涙声で、時に鼻をすすり、こんな情けない市長の姿をさらけ出し、それでもなお、退職金がほしいという。
今回の明石市特別職退職金問題の大功労者「朝日新聞」の記者に、こともあろうに、議会前、「住宅ローンの返済が苦しい」と、ぶっちゃけ話をしてしまう。
それほど、退職金がほしいという。
本音だろう。
本当に、住宅ローンをはじめとする借金返済が厳しいのであろうという想像はつく。
これじゃあ、「債権者に頭を下げて、借金をチャラにしてください」といっている人たちと同じではないの、と、私が今、取材を続けている住宅ローン破綻者と、状況がかさなってくる。
こんな世の中である。
急なリストラ、ボーナスカットは当たり前。
多くのサラリーマンに真っ先に響くのは、住宅ローンの返済。
銀行に返済するためだけに、親から借り、友人から借り、サラ金から借り、、、を繰り返し、どうしようもない状況に陥っていく。
そんな状況が長続きするわけでもなく、やがて破綻。
個人破産、家の競売。一家離散。最悪は一家心中。
住宅ローンの返済だけの人生ってどうよ!
考え方を変えて、人生を再出発しよう!
と、呼びかける実例インタビューをしているわけで、この本は、来年3月に全国出版決定!
編集オフィスマスダの初プロデュース作品の予定です。
と、なにげに、コマーシャルをはさみつつ、このインタビューの中でわかったことがある。
借金が払えなくなったら、「もう、お金がないんです。許してください」と、債権者を一軒一軒まわり、誠心誠意頭を下げて借金をチャラにしてもらうように交渉するしかない。
相手に罵声を浴びせかけられようが、泣き脅しにあおうが、そんなことは我慢我慢。ひたすら、頭を下げる。
そう、その姿こそが、10日の議会答弁に立った市長の姿とだぶる。
同じなのだ。私が、取材している人たちと。
住宅ローンの破綻者は、銀行などとの契約書を反故にするわけだが、市長はかつての議会答弁を「反故」にしたわけで、議会、市民との契約を破ったことになる。
契約を反故にするとどういう結果が待っているか、つまり、「信用を失うということ」だ。
個人は、5年程度カードを作って、借金をすることができない。信用がないのだから。
では、市長、あなたが失った信用はどうしますか。
「契約」は平気で反故にしてしまうのだから、これからは、市長発言に担保をとるしかない。
いちいち、契約書を結ぼう。
市の職員は、ある方針がだされたとき、市長と、いちいちきちんと契約を結ぼう。
そうでなければ、新駅も、ダイエー跡地開発も、レッドソルジャーも、ロシアの音楽も、危なっかしくて、真剣に取り組んでいられないでしょう。
これ、いい案だとおもうけどな。
※次回は、「明石市民まつりに脅迫電話。危機管理ゼロの明石市政」

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