二日連続の徹夜。
メールに原稿を添付して「送信」ボタンをクリックするころは、窓の外はすっかり明るくなっている。
昼間はボランティア活動で、夜は仕事。目の回りをはらして、いったい私はなにをやっているのだろうかと思う。車を運転していてあまりの眠さに、大型電気店の駐車場に車を止めて仮眠するも、携帯電話に起こされる。
「いま、どこ?」の問いに、どこにいるのかすらもわからない私。
「え? ここはえーと。どこだろう」
いったい、私は何をしているのだろう。
私だけではない。私の周りで一緒にボランティア活動に取り組んでいる人たちは、皆そう。
個人事業主で、自分が働かなければ収入はないのに、眠る時間を削ってまで、一つの目標をやり遂げようとする。共に、がんばる人がいるから、がんばれるのだと思う。
とにかく時間がない。立ち止まって考えている余裕がない。目の前のスケジュールをこなし、前進するのみ。メンバーは、自分にできることを考え、自主的に動く。それが、時に暴走気味であっても、そのエネルギーを優先したい。
「編集オフィスマスダは、何人でやっておられるのですか?」
取引のある印刷屋さんから良く聞かれる。
「え?一人ですよ」
答える私に、皆さん、絶句される。
私が社会人1年生のころ、世の中にはやった経済用語として「大企業病」がある。いかに膠着した組織に陥らないようにすべきか。社長室員だったわたしは、このテーマで、社長や幹部に何度もインタビューをした覚えがある。
そのときに社長がぼそっと言った言葉が忘れられない。
「結局、社員が3人になれば、組織力が3倍になるわけではなんだよね」
なぜか、このときの顔が忘れられない。この記憶が強烈なのか、私は、他人を管理したり、気遣ったりして仕事をするくらいなら、自分一人で苦しんだ方がいいという考えの持ち主。
「組織」なんて大嫌いな言葉の一つ。
なのに・・・
一気にテンションが下がる7月10日。
何もかもほったらかして切れたらどんなに楽だろうか、とすら思う。
あれもこれも悩んでいる余裕はない時期に入っているというのに。

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