私が日本酒に興味を持ちだしたのはいつからだろう、とふりかえる。 社会人1年目、酒好きの上司が、これまた日本酒がとびきり好きだったことがきっかけだったように思う。
そのころの仕事といえば、残業につぐ残業。 編集の仕事ですから、月100時間とかが当たり前だったような。 それでも、そこから一同、夜のまちに繰り出す。 毎夜毎夜、繰り出す。
30分あれば、新大阪駅前の屋台。屋台のおっちゃんや、隣に座ったお客さんから、コップ酒の飲み方を教えてもらった。 ふところが温かいときは、寿司店。 「はじめは、白いさかなから頼むもんやで」と、なぜか店主のきつい指導を受けながらいただいた。 役員さんとは、新地のクラブ。 クラブのママたちは、社会や経済のことにこれほど詳しいのかと、おそれいったものだ。 (ちなみに、高級クラブから、うちにこない?と誘われた事があります=自慢)
三次会ぐらいで、きまって行くおねえ系のスナックでは、「あんたなんか、きらいよン」とかつっこまれ、朝まで飲んで、そのまま、新幹線で東京出張なんてこともあった。「結婚で退社する」とあいさつに行った飲み屋のがんこおやじは、「結ぶ」という本をくれた。 いろいろな結び方が紹介されているのだが、いまだに、その本をくれた理由が分からない。今も、私の机の上にある。
いろんなモノを食べて、いろんなモノを飲んで。酔いが回ると、いつも上司の日本酒うんちくが始まる。 「また、はじまったでー」とか、周囲に無視されながら、それでも、そのときの話は社会人まもない私には、興味をそそられる日本文化だった。
今思うと、結局、飲み屋さんを通じて教えてもらったことが、今の私の仕事にもっとも役立っているから不思議。 これこそOJTだわ。
というわけで、先週は、神戸取材だった。 しかも、「灘の酒蔵めぐり」。どの公開蔵も試飲有り、利き酒有りで、こんな幸せな取材はない。 日本酒の奥深さも味わったし、いろんな人とも出会えたし、この時期ならではの、くらだし生酒をいただけたし、、、この続きはまた後日。

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