PL学園:胸に硬球当たり中3野球部員死亡 大阪
高校の硬式野球の練習に参加していた中3生が、球をとりそこね、胸に当たりなくなったというもの。
学校によると、グラウンドにいたトレーナーが心臓マッサージを実施したが、蘇生せず。同校にあったAED(自動体外式除細動器)を使おうとしたが約10分後、先に救急車が到着したため、使用せず、搬送され、搬送先で亡くなった。
気になるのは、「AEDがあったにもかかわらず、使用しなかったこと。とりあえず、心臓マッサージで対応しようとしたこと。」
明石市内でも学校、公共施設にAEDが備えてあります。
AEDの取扱説明を含む市民救命士講習会使用方法を学ぶ講座もあちこちでおこなわれています。
私がAEDの存在を初めて知ったのは、2004年9月、県立看護大学で行われた公開講座においてでした。
いざというときに、市民同士が助け合う方法として、「電気的除細動の実際 -半自動除細動器(AED)を用いて 心臓マッサージの実際」という実技が行われました。
AEDというのは、胸に2枚のパッドをあてて、電源を入れるのですから、わたしたちは、どうしてもドラマとかでみる「患者さんの身体が跳ね上がるほどの電気ショック」を思い起こしてしまうのですが、実際には、「心室細動」状態かどうかを自動で感知し、そうでなければ電気は入らない仕組みになっています。
ですから、(制御装置が壊れていなければ)安心して使用できるわけです。
「心肺停止状態になったら、とりあえず、普通は心臓マッサージでなんとかなるんですよね」と質問する私に、教授が説明してくれた言葉が忘れられません。
「心室細動になったら、電気的除細動しか助かりません」。
心室細動とは、心臓の心室が小刻みに震えて全身に血液を送ることができない状態になること。
震災で胸に衝撃を受けたり、キャッチボールなどでボールが胸部に当たったりすると、不整脈が誘発され、心室細動になるという事も、このとき知った次第です。
今回のニュースを聞いて、真っ先に思ったのは、AEDのことでした。倒れてから3分以内にAEDを使用できれば、7割以上の人が助かると指摘されています。
救急車が到着するまでにこそ有効だったのですが。
この装置、厚生労働省が一般人が救命にAEDを使っても刑事・民事上の責任は問われるべきではないと指針を出したのは、2004年5月のこと。
まだまだ歴史が浅く、これからの、啓発活動が必要になります。
今回の少年の死が、無駄にならないようにのぞむだけです。

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